それが悪夢と気づいた時
「寝心地どうよトレちゃん」
昼時の静かなトレーナー室で落ち着いた様子のトランセンドの声が室内に木霊する。
気恥ずかしいからか、別の理由からかトレーナーは手の甲で目元を覆って口を開く。
「コメントは差し控えさせてもらおう。なんか何言ってもダメな気がする」
「おうトレちゃん、折角現役JKが膝貸してあげてるのにノーコメントはあんまりじゃないか。もっと素直になれ〜」
「おーやめろやめろ。頭を撫でるな髪めちゃくちゃになるだろ〜」
じゃれてきた担当の娘を相手に、メリハリのない声を上げながら僅かにトレーナーが抵抗する。
そのうち手が触れ合うと何度か掌を打ち合っては小さな笑いが零れた。
傍から見たらそういう関係の2人。
実際は担当とトレーナー止まりの関係の2人。
やがてじゃれあいは終わり、トレーナーが僅かに手をずらしトランセンドを見上げた。
「そういえばトランはどんな悪夢見たんだ?」
「あー、それ聞いちゃう?女の子に悪夢の内容聞くとか悪いトレちゃんめ」
「気になるだろ〜。トランの悪夢ってどんなだろーなーって思ってさ」
彼女の悪夢があまり想像出来ず、好奇心で尋ねるトレーナー。
トランセンドは一瞬口を紡ぎ、直ぐにいつものノリで。
「お気に入りのドローンが何度も水没する夢だったよん。もう叫びまくりでさぁ!アレ高いから本当に洒落にならないんだが?!」
「あーあのドローンか。1回マジで水没したやーつ」
「おうトレちゃん、ウチの苦い思い出を掘り返すのやめろー?結構ショックだったかんな?!」
「ごめんごめん。あの時は本当に落ち込んでたもんな〜」
うららかに笑い、段々と声に抑揚がなくなっていくトレーナー。
そのうち眠ってしまいそうな彼に、今度はトランが僅かに目を細めて見下ろした。
「それで?ウチが話したんだからさ。トレちゃんもどんな悪夢だったのか教えろ〜」
「俺か?あー·····トランと似たようなのだな。映画の特撮見に行ったらその時特典で貰ったグッズ全部失くした夢見た」
「うわ、普通にきついやーつ·····。特撮の特典とかめっちゃレアじゃん」
「そうなんだよ。滅茶苦茶ショックでなぁ·····。本当に悪夢だったよ」
今度はヘラりと自虐的な笑みを浮かべトレーナーは外側に寝返りを打った。
その様子を見てトランは小さく笑う。
「トレちゃん本格的に寝る感じ?こっち向いてもいいんだぜぃ?」
「遠慮しておきます·····。まぁ眠いのは本当なんだが·····」
「そか、じゃあ昼休み終わる頃に起こそか?」
「おー·····頼んだ〜·····」
それを皮切りに、お互い会話が途切れる。
───本当の悪夢の内容は、結局話さなかった。
お互いに嘘をついて、少し罪悪感を覚えては仕方なかったと内心言い訳を並べる。
言えるだろうか·····?
((【トラン/トレちゃん】が誰かと結婚する夢を見たとは言えない·····))
祝うべきはずのことが悪夢だなんて、とてもではないが言えなかった。
───────────────
※お互い矢印がデカすぎて一周回って両片思いみたいになる
全ての予定をかなぐり捨てて創作しました。
悔いはありません((
https://x.com/aruma564?t=5eDKE3TAQh9Wsp90sZ7H8w&s=09
昼時の静かなトレーナー室で落ち着いた様子のトランセンドの声が室内に木霊する。
気恥ずかしいからか、別の理由からかトレーナーは手の甲で目元を覆って口を開く。
「コメントは差し控えさせてもらおう。なんか何言ってもダメな気がする」
「おうトレちゃん、折角現役JKが膝貸してあげてるのにノーコメントはあんまりじゃないか。もっと素直になれ〜」
「おーやめろやめろ。頭を撫でるな髪めちゃくちゃになるだろ〜」
じゃれてきた担当の娘を相手に、メリハリのない声を上げながら僅かにトレーナーが抵抗する。
そのうち手が触れ合うと何度か掌を打ち合っては小さな笑いが零れた。
傍から見たらそういう関係の2人。
実際は担当とトレーナー止まりの関係の2人。
やがてじゃれあいは終わり、トレーナーが僅かに手をずらしトランセンドを見上げた。
「そういえばトランはどんな悪夢見たんだ?」
「あー、それ聞いちゃう?女の子に悪夢の内容聞くとか悪いトレちゃんめ」
「気になるだろ〜。トランの悪夢ってどんなだろーなーって思ってさ」
彼女の悪夢があまり想像出来ず、好奇心で尋ねるトレーナー。
トランセンドは一瞬口を紡ぎ、直ぐにいつものノリで。
「お気に入りのドローンが何度も水没する夢だったよん。もう叫びまくりでさぁ!アレ高いから本当に洒落にならないんだが?!」
「あーあのドローンか。1回マジで水没したやーつ」
「おうトレちゃん、ウチの苦い思い出を掘り返すのやめろー?結構ショックだったかんな?!」
「ごめんごめん。あの時は本当に落ち込んでたもんな〜」
うららかに笑い、段々と声に抑揚がなくなっていくトレーナー。
そのうち眠ってしまいそうな彼に、今度はトランが僅かに目を細めて見下ろした。
「それで?ウチが話したんだからさ。トレちゃんもどんな悪夢だったのか教えろ〜」
「俺か?あー·····トランと似たようなのだな。映画の特撮見に行ったらその時特典で貰ったグッズ全部失くした夢見た」
「うわ、普通にきついやーつ·····。特撮の特典とかめっちゃレアじゃん」
「そうなんだよ。滅茶苦茶ショックでなぁ·····。本当に悪夢だったよ」
今度はヘラりと自虐的な笑みを浮かべトレーナーは外側に寝返りを打った。
その様子を見てトランは小さく笑う。
「トレちゃん本格的に寝る感じ?こっち向いてもいいんだぜぃ?」
「遠慮しておきます·····。まぁ眠いのは本当なんだが·····」
「そか、じゃあ昼休み終わる頃に起こそか?」
「おー·····頼んだ〜·····」
それを皮切りに、お互い会話が途切れる。
───本当の悪夢の内容は、結局話さなかった。
お互いに嘘をついて、少し罪悪感を覚えては仕方なかったと内心言い訳を並べる。
言えるだろうか·····?
((【トラン/トレちゃん】が誰かと結婚する夢を見たとは言えない·····))
祝うべきはずのことが悪夢だなんて、とてもではないが言えなかった。
───────────────
※お互い矢印がデカすぎて一周回って両片思いみたいになる
全ての予定をかなぐり捨てて創作しました。
悔いはありません((
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アルマ
儂的にあのヒトデ欲しい。ついでに言うと喋る機能付けたい(CV︰杉田智和)
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