[Main story]姉の背中(2)
街の中から光が溢れ小さな巨人が姿を現す。
「んっ……!」
怪獣と対峙するウルトラミリア。
小柄ながらもその堂々とした構えは他のウルトラ戦士にも引けを取らない。
「……いくよ! やぁ!」
懐まで一瞬で近づくと腹にパンチやキックを食らわせていく。
ミリアの素早い連続攻撃に怪獣はたまらず腹を押さえ苦しんだ。
降りかかる脅威を払おうと腕を振るい反撃に出るが、
「ふっ!」
怪獣の鈍重な攻撃では素早いミリアの動きを捉えることができない。
「はああ……チャージナックルっ!」
ウルトラブレスレットにエネルギーを集め腕力を強化した左腕で腹に押し込むよう渾身のストレートを放つ。
あまりの威力に怪獣はお腹を押さえて後ずさりミリアとの距離が開いた。
「これでっ! ダブルスラッガーっ!」
すぐさまブレスレットをブーメラン状に変化させ怪獣に投げつける。
「なっ!?」
だが怪獣は飛んできたブーメランを両腕で弾いてしまった。
「ダブルスラッガーが効かない……!」
戻ってきたブーメランをブレスレットに戻し距離を保つ。
(っ……効かないなら別の手段を探すだけっ!)
必殺技を防がれ動揺するミリアだったがすぐに立ち直り次の一手を模索。
小さな戦士は戦乙女として着実に成長していた。
(お腹への打撃は痛がっていた……なら硬いのは腕だけ?)
思考している隙を付き怪獣は口を大きく開け光弾を発射する。
「っ!? 当たらないよ!」
不意打ち同然の一撃も身を反らし回避してしまうミリア。
しかし……。
(え……っ)
後ろで爆発音が起きた。
振り返ると光弾の直撃でビルが崩壊し煙がモクモクと出ている。
先程寄ろうとしていたスィーツ店も瓦礫の下敷きになってしまっていた。
「あっ……」
(わたしが避けたら街が滅茶苦茶になっちゃう……)
避難は完了していて人はいない。
だが自分が避けることで人々が大切にしている場所が破壊されてしまう。
街の中で闘うことの難しさをミリアは肌で感じていた。
そんな事情をお構いなしに怪獣は光弾を発射してくる。
「ミ、ミラリウムシールドっ!」
ブレスレットから盾を展開し光弾から街を守る。
「うっ!? ああっ!?」
一発、二発……盾に弾かれ四散する光弾だがミリアの表情は険しい。
精神集中が必要なその盾は咄嗟に出したことで本来の強度を持たず着弾の衝撃が身体を襲う。
「くぅ――っ!?」
右手で苦しそうにカラータイマーを抑える。
ミラリウムシールドはノースサタンとの闘いで使用したミラリウムブレードと同じくエネルギーを少しずつ消耗していく。
成熟していないミリアの身体はエネルギーキャパシティが小さく、
まだこの技を十分に使いこなせていないせいで余計にエネルギーを消費し身体に負担をかけてしまう。
「ああああっ!?」
最後の光弾を防いだところで不完全な盾は左腕から消えてしまった。
「な、なんとか防げたけど……くっ……これ以上は……」
衝撃で左腕は痺れ感覚がない。
「で、でも……っ……!」
右手だけで構え再び正面を向く。
しかし怪獣はミリアに興味を無くし彼女の横にある道路の先に視線を向けていた。
(なに……どこを見ているの?)
罠かもしれない。
十分に注意しミリアもそちらに目を向ける。
「お、お姉ちゃん!?」
怪獣が見ていたのは少女を抱き避難所に向かっているマリアの後ろ姿だった。
少女を包むその大きな背中も怪獣からは地面を這う蟻の一つに過ぎない。
怪獣の口がマリアに狙いを定め大きく開いていた。
「うそ……そんなっ!」
光弾とは別の強い力が口の中に集まっていく。
「シ、シールド……だめっ、間に合わないっ!」
電撃光線が二人に向かって発射された。
「させないっ――ぐっ!? きゃああああああああっ!?」
マリアめがけた電撃光線はその身を盾にしたミリアの背中によって阻まれていた。
「あああああああああああっ!?」
激しい痛みが小さな身体を襲う。
「ミリアっ!?」
「だ、大丈夫……っ、お姉ちゃんはわたしが守るから……っ!」
心配させないように痛みを堪え笑みを作るミリア。
一度振り向いたマリアだったが妹を信じすぐに前を向き避難所のあるビルの角へと入る。
姉の姿が見えなくなるその時までミリアは笑みを絶やさなかった。
「ぐっ……!」
なんとか攻撃を受けきったミリア。
しかし負ったダメージは大きく膝をついてしまう。
「っ……はぁ……はぁ……!」
(ち、力が入らない……)
電撃光線に身体が痺れ動くことができない。
鈍重な巨体が背後からゆっくりと小さな戦士に迫っていく…。
「んっ……!」
怪獣と対峙するウルトラミリア。
小柄ながらもその堂々とした構えは他のウルトラ戦士にも引けを取らない。
「……いくよ! やぁ!」
懐まで一瞬で近づくと腹にパンチやキックを食らわせていく。
ミリアの素早い連続攻撃に怪獣はたまらず腹を押さえ苦しんだ。
降りかかる脅威を払おうと腕を振るい反撃に出るが、
「ふっ!」
怪獣の鈍重な攻撃では素早いミリアの動きを捉えることができない。
「はああ……チャージナックルっ!」
ウルトラブレスレットにエネルギーを集め腕力を強化した左腕で腹に押し込むよう渾身のストレートを放つ。
あまりの威力に怪獣はお腹を押さえて後ずさりミリアとの距離が開いた。
「これでっ! ダブルスラッガーっ!」
すぐさまブレスレットをブーメラン状に変化させ怪獣に投げつける。
「なっ!?」
だが怪獣は飛んできたブーメランを両腕で弾いてしまった。
「ダブルスラッガーが効かない……!」
戻ってきたブーメランをブレスレットに戻し距離を保つ。
(っ……効かないなら別の手段を探すだけっ!)
必殺技を防がれ動揺するミリアだったがすぐに立ち直り次の一手を模索。
小さな戦士は戦乙女として着実に成長していた。
(お腹への打撃は痛がっていた……なら硬いのは腕だけ?)
思考している隙を付き怪獣は口を大きく開け光弾を発射する。
「っ!? 当たらないよ!」
不意打ち同然の一撃も身を反らし回避してしまうミリア。
しかし……。
(え……っ)
後ろで爆発音が起きた。
振り返ると光弾の直撃でビルが崩壊し煙がモクモクと出ている。
先程寄ろうとしていたスィーツ店も瓦礫の下敷きになってしまっていた。
「あっ……」
(わたしが避けたら街が滅茶苦茶になっちゃう……)
避難は完了していて人はいない。
だが自分が避けることで人々が大切にしている場所が破壊されてしまう。
街の中で闘うことの難しさをミリアは肌で感じていた。
そんな事情をお構いなしに怪獣は光弾を発射してくる。
「ミ、ミラリウムシールドっ!」
ブレスレットから盾を展開し光弾から街を守る。
「うっ!? ああっ!?」
一発、二発……盾に弾かれ四散する光弾だがミリアの表情は険しい。
精神集中が必要なその盾は咄嗟に出したことで本来の強度を持たず着弾の衝撃が身体を襲う。
「くぅ――っ!?」
右手で苦しそうにカラータイマーを抑える。
ミラリウムシールドはノースサタンとの闘いで使用したミラリウムブレードと同じくエネルギーを少しずつ消耗していく。
成熟していないミリアの身体はエネルギーキャパシティが小さく、
まだこの技を十分に使いこなせていないせいで余計にエネルギーを消費し身体に負担をかけてしまう。
「ああああっ!?」
最後の光弾を防いだところで不完全な盾は左腕から消えてしまった。
「な、なんとか防げたけど……くっ……これ以上は……」
衝撃で左腕は痺れ感覚がない。
「で、でも……っ……!」
右手だけで構え再び正面を向く。
しかし怪獣はミリアに興味を無くし彼女の横にある道路の先に視線を向けていた。
(なに……どこを見ているの?)
罠かもしれない。
十分に注意しミリアもそちらに目を向ける。
「お、お姉ちゃん!?」
怪獣が見ていたのは少女を抱き避難所に向かっているマリアの後ろ姿だった。
少女を包むその大きな背中も怪獣からは地面を這う蟻の一つに過ぎない。
怪獣の口がマリアに狙いを定め大きく開いていた。
「うそ……そんなっ!」
光弾とは別の強い力が口の中に集まっていく。
「シ、シールド……だめっ、間に合わないっ!」
電撃光線が二人に向かって発射された。
「させないっ――ぐっ!? きゃああああああああっ!?」
マリアめがけた電撃光線はその身を盾にしたミリアの背中によって阻まれていた。
「あああああああああああっ!?」
激しい痛みが小さな身体を襲う。
「ミリアっ!?」
「だ、大丈夫……っ、お姉ちゃんはわたしが守るから……っ!」
心配させないように痛みを堪え笑みを作るミリア。
一度振り向いたマリアだったが妹を信じすぐに前を向き避難所のあるビルの角へと入る。
姉の姿が見えなくなるその時までミリアは笑みを絶やさなかった。
「ぐっ……!」
なんとか攻撃を受けきったミリア。
しかし負ったダメージは大きく膝をついてしまう。
「っ……はぁ……はぁ……!」
(ち、力が入らない……)
電撃光線に身体が痺れ動くことができない。
鈍重な巨体が背後からゆっくりと小さな戦士に迫っていく…。
vsr-10
Comments
551
2013-07-11 00:57
敵を攻撃するより、街の人や姉を守る方を、優先しているミリアを見ていると、それが弱点とは言えマリアと同じでミリアも性格が優しいですね。
vsr-10
2013-07-08 17:50
>Na_Sさん ミリアにとってはかなり不利な状況ですけどね。
vsr-10
2013-07-08 17:47
>さっちんさん 街中での戦いはある意味周囲全てが人質のようなものですからね。
vsr-10
2013-07-08 17:45
>a-ruさん 「わたしだっていつまでもお姉ちゃんに守られてばかりじゃない!」という気迫で戦いに臨んでいますね。
>551さん エリスも含めこの姉妹達は根っこの部分は同じですからね。三人とも一途で献身的なんですよ。