2019・Christmas(Winter Snow)
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5611051
はぁ、はぁ、はぁ…
もう日も暮れてしまう、図書館で借りる本を悩んでいたら、すっかり遅くなってしまった。
冬至、十二月は日が暮れるのが早い。
私は悴んだ手で、図書館に寄って借りた、夏目漱石の書籍をきゅっと握り締めた。
…夜になってしまわなくて良かった。
夜は、あの聖夜の出来事を鮮明に思い出して、そうしてまた、どうしても会いたくなって、涙が止まらなくなるから。
私は呼吸を整えて、辿り着いた公園のベンチに座った。
彼、白い少年と心を通わせた、短いけれど、大切な日々。
ねぇ…
今でもずっと、君を想っているよ…
君が天国に召されてからも、そう、ずっと…
目頭がまた熱くなる。
あの日の出来事は、常識では計り知れない、不思議な奇跡…
その事を忘れた日は片時もなかった。
生きてください…。
あの言葉を聞いて、全ての価値観が変わった。
それまでは自分自身の事なんて…
親の言う通りに生きて、楽しみなんて殆どなくて、人生を生きている、そんな実感はなかったから。
私、頑張って生きれているかな…
ぽそりとそんな言葉が漏れた。
この公園の真ん中にある、大きな祈りの木、奇跡を起こす巨樹に向かって、手を組み合わせる。
神様、どうしても、またあの白い天使の少年に、彼に会いたいです…
叶わない願いだとしても…
どうか、お祈りをさせてください…
不意に一瞬、ぶわりと強い風が吹いた。
それは優しくて、それで…
マフラーがその風の勢いで、吹き飛んでしまった。
地面に落ちたマフラーを拾うため、ベンチを立とうとする。
すると突然に後ろから、ふわりとマフラーが再び掛けられた。
え…
アレン君?
何時も貴女を見守っています…
振り向いた先には、誰もいない筈なのに、小さく彼の声が聞こえた気がした。
優しくて、そう、とても温かい…
首元に巻かれたマフラーを確かめて、ぎゅっと抱き締める。
そして私は、ほっこりしながら、あの時みたいに泣き笑いをした。
うん…
何時かまた会えるよね…
その日を、その奇跡を…
私はずっと、ずっと待っているから…
Merry Christmas to You...
はぁ、はぁ、はぁ…
もう日も暮れてしまう、図書館で借りる本を悩んでいたら、すっかり遅くなってしまった。
冬至、十二月は日が暮れるのが早い。
私は悴んだ手で、図書館に寄って借りた、夏目漱石の書籍をきゅっと握り締めた。
…夜になってしまわなくて良かった。
夜は、あの聖夜の出来事を鮮明に思い出して、そうしてまた、どうしても会いたくなって、涙が止まらなくなるから。
私は呼吸を整えて、辿り着いた公園のベンチに座った。
彼、白い少年と心を通わせた、短いけれど、大切な日々。
ねぇ…
今でもずっと、君を想っているよ…
君が天国に召されてからも、そう、ずっと…
目頭がまた熱くなる。
あの日の出来事は、常識では計り知れない、不思議な奇跡…
その事を忘れた日は片時もなかった。
生きてください…。
あの言葉を聞いて、全ての価値観が変わった。
それまでは自分自身の事なんて…
親の言う通りに生きて、楽しみなんて殆どなくて、人生を生きている、そんな実感はなかったから。
私、頑張って生きれているかな…
ぽそりとそんな言葉が漏れた。
この公園の真ん中にある、大きな祈りの木、奇跡を起こす巨樹に向かって、手を組み合わせる。
神様、どうしても、またあの白い天使の少年に、彼に会いたいです…
叶わない願いだとしても…
どうか、お祈りをさせてください…
不意に一瞬、ぶわりと強い風が吹いた。
それは優しくて、それで…
マフラーがその風の勢いで、吹き飛んでしまった。
地面に落ちたマフラーを拾うため、ベンチを立とうとする。
すると突然に後ろから、ふわりとマフラーが再び掛けられた。
え…
アレン君?
何時も貴女を見守っています…
振り向いた先には、誰もいない筈なのに、小さく彼の声が聞こえた気がした。
優しくて、そう、とても温かい…
首元に巻かれたマフラーを確かめて、ぎゅっと抱き締める。
そして私は、ほっこりしながら、あの時みたいに泣き笑いをした。
うん…
何時かまた会えるよね…
その日を、その奇跡を…
私はずっと、ずっと待っているから…
Merry Christmas to You...
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