星が近づく日
[7]
待ち望んでいたその日、窓から見える星は視界に大きく広がった。
逃げ水のような幻だと思っていた星、地球によく似た青い星へ、彼らは今降り立とうとしている。数十年の郷愁の苦しみを越え、地の上に帰るときがやって来たのだ。
「私たちは許されたんだ!」
歓呼の中で誰かが言った。
そんな狂喜の渦から数日前、静まりかえった病室で、少年と少女がある約束をしていた。
謎めいた彼女が投げかけたのは、二つの残酷な選択肢。
この、恵まれた檻のような宙域から解放され、辿り着けるかもわからない地球を探し彷徨うか。それとも、母星へ帰り着く可能性の一切を捨て、幻の星と共に暮らすか。
地球を知らぬ彼の選択に迷いはなかった。幼い少年にとって、人類発祥の地などおとぎ話と同じだったからだ。
誰も知らない約束によって、大切なものを永遠に失ったことにも気付かないまま、人々は笑いあって青い星へ降りてゆく……
待ち望んでいたその日、窓から見える星は視界に大きく広がった。
逃げ水のような幻だと思っていた星、地球によく似た青い星へ、彼らは今降り立とうとしている。数十年の郷愁の苦しみを越え、地の上に帰るときがやって来たのだ。
「私たちは許されたんだ!」
歓呼の中で誰かが言った。
そんな狂喜の渦から数日前、静まりかえった病室で、少年と少女がある約束をしていた。
謎めいた彼女が投げかけたのは、二つの残酷な選択肢。
この、恵まれた檻のような宙域から解放され、辿り着けるかもわからない地球を探し彷徨うか。それとも、母星へ帰り着く可能性の一切を捨て、幻の星と共に暮らすか。
地球を知らぬ彼の選択に迷いはなかった。幼い少年にとって、人類発祥の地などおとぎ話と同じだったからだ。
誰も知らない約束によって、大切なものを永遠に失ったことにも気付かないまま、人々は笑いあって青い星へ降りてゆく……
ソノ フワン
どうにかして本にして売ってほしいレベル…
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